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フランスの歯医者

随分昔に患者さんから一枚の新聞の切り抜きを頂きました。
とても良い話だと思い、今も引き出しの中にしまっていたので転載いたします。
先日の年末駆け込みの話に関連があります。

フランスの歯医者/熊谷直彦   1999年9月21日 日本経済新聞 あすの話題より

若い頃から歯の手入れをおろそかにしてきたせいで、とうとう義歯のお世話になる羽目となった。不便ではあるが、虫歯の痛みから解放されたのはありがたいとプラス思考にすることにしている。

四十年近く前のことだか、フランスに赴任して間もない頃猛烈な歯痛に襲われ歯医者に駆け込んだ。
アポイントは無く、待たされることは覚悟して行ったが、その日は忙しくて見てもらえないとの返事であった。痛みをもう一日我慢する外なく、翌日の診療を申し込んだところ、看護婦が予約ノートをめくりながら「明日も明後日もアポイントはふさがっている。先生は来週から一ヶ月バカンスに出かけるので、秋になったらまたいらっしゃい」と冷たくあしらわれた。

日本であれば何とかしてもらえたに違いない。痛さと腹立ちの余りフランスは何と思いやりのないひどい所だと会う人ごとにこぼしたものだった。ところがフランスに長く赴任しているある友人の反応は予想外のものだった。内臓の疾患と違い虫歯はある日突然に痛くなるものではない。フランスではだれでもが毎年定期的に歯の検査を受け、必要な処置をしてもらっている。事前に防げるものを放置し、痛くなったら自分の都合ですぐ直してもらって当たり前と考える方が間違っているとたしなめられた。言われてみればその通りだと大いに反省すると同時にフランス人の合理性に感心した。

人間はどうしても自分の価値と利害だけから世の中を見がちである。それが高じてくると、自分勝手な思い込みだけで世界を理解し、内輪の価値に酔い、それに疑問を持つ人を排除しようとし始める。これは国際情報の世界に一般的に付きまとう問題といえる。
外国から自分の国を見るということは、自らを客観的に再考することにおいて意味がある。だからこそ、若い人には日本の外からものを考える機会を増やすことを期待したい。
(三井物産社長)

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Comment

Hatti

私はあまり海外の状況は知りませんが、かなり考え方や設備も違うのでしょうね。
仰るとおりAppleの製品は考え方が全然違うので、我々はそれを支持する訳です。

私の仕事の場合も前に書きましたが、ある条件を超えてしまえばお断りします。
1.アポイントを全く守らない=論外です
2.ブラッシング指導に全く従う意志がない=自分の口の中を良くしようという意識がなければ、疾病は治癒しません。
3.最低限の治療方針に同意しない=選択肢は患者さんにありますが、自分で治療方針を決められても困ります。

2は多少対処しますが、意外に多いのは3です。
一番断るのに不愉快な思いをしますね。


> 外国の駅で段差の目印や点字ブロックが無い事を日本の方が問うと売店のおばちゃんが「役立つ設備は必要だけど困っていたら助ければ良いし助けを求める筈だ」つて。
> 一方で日本のあるサッカースタジアム。新設されてバリアフリーにも自信がありアメリカの自治体の設備判定をしている方に模擬判定をしてもらったところ50点も取れなかったのです。設備が有無や規則との差異ではなくどんな人がなぜ使うのか、普通の人でもある状況では使うの事の考察が欠如しているという事でした。相関関係は分かりませんが自己責任や真理が日本とは違う。日本が違うのかもしれません。Appleのハード、ソフトなんかも日本メーカーとは異質なのも無関係とは思えません。
> 医療の世界は大変だと思います。定食屋と違い一度受けたらやり直しや他の医院というようなことはなかなか困難です。自分の身体ですし…。それなのに色々な人がいますから医療側にはキッパリと対応して欲しいです。当然対応をすれば収益や評判は下がるでしょう。でもどこかで修正を加えないともっと悪化していくと思います。制度上の公平性は高いが効率性、有効性は低い状況ではエンパワーメントなど日本では当分望めないようです。それまでな精一杯自己防衛試みながら意欲ある医師、コメディカルの方々に出逢う事を願うしかありません。
  • URL
  • 2011/01/02 00:01

toshi

外国の駅で段差の目印や点字ブロックが無い事を日本の方が問うと売店のおばちゃんが「役立つ設備は必要だけど困っていたら助ければ良いし助けを求める筈だ」つて。
一方で日本のあるサッカースタジアム。新設されてバリアフリーにも自信がありアメリカの自治体の設備判定をしている方に模擬判定をしてもらったところ50点も取れなかったのです。設備が有無や規則との差異ではなくどんな人がなぜ使うのか、普通の人でもある状況では使うの事の考察が欠如しているという事でした。相関関係は分かりませんが自己責任や真理が日本とは違う。日本が違うのかもしれません。Appleのハード、ソフトなんかも日本メーカーとは異質なのも無関係とは思えません。
医療の世界は大変だと思います。定食屋と違い一度受けたらやり直しや他の医院というようなことはなかなか困難です。自分の身体ですし…。それなのに色々な人がいますから医療側にはキッパリと対応して欲しいです。当然対応をすれば収益や評判は下がるでしょう。でもどこかで修正を加えないともっと悪化していくと思います。制度上の公平性は高いが効率性、有効性は低い状況ではエンパワーメントなど日本では当分望めないようです。それまでな精一杯自己防衛試みながら意欲ある医師、コメディカルの方々に出逢う事を願うしかありません。
  • URL
  • 2011/01/01 21:53
  • Edit

Hatti

初めまして!
私の方もyucovinさんの所からお邪魔させて頂いております。
私も実は元々文具好きでしてLAMYのペンなどは所有していました。
最近はあまり買っておりませんが、ITOYAとかに行くとつい長居してしまいます。
ご挨拶が遅れ失礼しました。

> 私もかかりつけの歯医者さんがいるのですが、「何もなくても2ヶ月に1回は来てね」と毎回言われているにもかかわらず、何かあるまで行かないのが正直な所です。

リスクの低い方(清掃状態が良く、歯周病の進行がない等)であれば確かに半年に一度でもOKな方は多数いらっしゃいます。
私の場合1~6ヶ月(遠方の方は1年の方もいます)を患者さんの状況と要望に合わせ決めていますね。

> 私も例にもれず、年末に歯が欠けている事に気付きましたが、痛みも無く、虫歯では無い様でしたので、今も放置しています。

確かに欠けかたによってはあまり問題がない場合もあります。
すでに修復物の入っている歯でしたら、少し要注意かな?

> 正月あけたら1度行ってみます。
> 文章読んで、やや反省気味のchuraでした。

自己管理がある程度できていれば、リスクは下がると思いますが管理できない人ほど検診に行くのも横着な傾向はありますね。
反省できるような方はさほど心配ないかもしれません。

> ちなみにかなり珍しく、私は歯医者が嫌いではありません。
> 治療中に寝てて「churaさん、口あけて!」と叱られた経験があるのは私くらいか・・・

あ~、たまにいらっしゃいます。
削っているのに寝ちゃうから、怪我させそうでヒヤヒヤする方w
過去お一人だけ「私は注射が割と好きなんです」と言われた女性がいましたが、少しアブないですよね。

またこちらから訪問させて頂きます。
コメントありがとうございました。
  • URL
  • 2011/01/01 20:57

chura

はじめまして。
とりあえず、あけましておめでとうございます。
今まではROM専門でしたが、初めてのコメントです。

確かに書かれている通りだと思います。
私もかかりつけの歯医者さんがいるのですが、「何もなくても2ヶ月に1回は来てね」と毎回言われているにもかかわらず、何かあるまで行かないのが正直な所です。

私も例にもれず、年末に歯が欠けている事に気付きましたが、痛みも無く、虫歯では無い様でしたので、今も放置しています。

正月あけたら1度行ってみます。
文章読んで、やや反省気味のchuraでした。

ちなみにかなり珍しく、私は歯医者が嫌いではありません。
治療中に寝てて「churaさん、口あけて!」と叱られた経験があるのは私くらいか・・・
  • URL
  • 2011/01/01 20:39

Hatti

最近では公園の遊具が安全性の問題でドンドン外され、何にもなくなっているのを見るとやり過ぎの感じもします。
ごく特殊な状況下で怪我人が出たこと=遊技自体が危険という判断も理解できません。

大晦日に部屋の整理をしていたら電話が来た方も、4年以上前に仮歯を入れたまま来なくなった患者でした。
まだプラスチックの歯がちゃんと付いていたのには驚きましたね。
意識が変わってくれる方は嬉しいのですが、こういう人には「のれんに腕押し」で必ずまた来なくなります。
  • URL
  • 2011/01/01 20:02

管理栄養おたぬき

同じ様な話・・・、ではありませんが、イギリス生活が長かった人から、断崖絶壁に柵が取り付けられていない写真を見せてもらい、「すごいね~、日本じゃまず柵をつけるだろうに」と話したら、「何かあれば自分の責任だからね」と。

ヨーロッパって、合理的でもあるし、大人の国なんですね。
自己責任という言葉をしっかり認識してるのでしょうか。

大晦日まで診療だったというHattiさん。

お医者様と患者、お互いに信頼関係を持って、少しでも良い治療ができれば、どちらにとってもベスト、ですものね。
  • URL
  • 2011/01/01 19:31

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